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【試乗記】TRIUMPH SPEED TWIN
みなさん、こんにちわ。トライアンフ東京の蔡誠司です。
今回は大人気のTRIUMPH SPEED TWIN 1200に乗ってみました。
まず見た目はトライアンフのモダンクラシックらしく、丸みを帯びたタンクにショートフェンダー、丸目一灯のヘッドライトの愛らしいデザインが特徴です。
跨ってみると低めのシート高(809mm)のかいあって、足つき性は良好です。
ラインディングポジションは手足が自然な位置に収まる位置にハンドルとステップがありますので、同じエンジンを積むスラクストンより楽ちんです。これならツーリングで長距離走ってもOKですね!
さてさて、エンジンはトライアンフ伝統のバーチカルツイン、しかもパワー志向のHPですから、回すほどにこみ上げるパワー感で、とても気持ち良い加速をしてくれます!
ライディングモードは「レイン」「ロード」「スポーツ」の3段階ですが、モードを下げても、パワーダウンはあまり感じませんでした。
一番おとなしいパワー特性の「レイン」でも、パワーバンドに入ればグワーッと加速してくれます。
ただ、「スポーツ」モードは高回転寄りの設定で、街乗りするには低速トルクが細いため、普段使いは「ロード」の方がバランスよさそうです。
ハンドリングに関しては、フロントフォークにマルゾッキを採用しているためなのか独特の味付けで、少し固めでドッシリ感がかなり強い印象です。
直進時は前後17インチホイールであることを感じさせない、大径ホイールのオフロード車のような直進性なのですが、だからと言って曲がりにくいことは全くなく、車体を倒しこんでいくとイン側にグググーッっと引っ張られるように旋回していくように、直進性と旋回性を上手にまとめ上げたセッティングとなっています。
最初のうちは若干曲がりにくい印象がありますが、これは、敢えて車体全体をバンクさせて曲がっていく旧車のようなセッティングにして、モダンクラシックなデザインに合わせた乗り味とした、トライアンフの粋な遊び心なんだと思います。
私はCBX400Fで育った世代なので、旧車のようなハンドリング、特に積極的に曲げて走る乗り味は好きですね♪
初心者が乗れば、ドッシリとしたハンドリングは安心感を覚えるでしょうし、また、ベテランが乗ればどこか懐かしさを感じる、そんな方向性の味付けが出来るところが流石トライアンフだと感心しました。
SPEED TWINの特性を理解したうえで、積極的にバイクを曲げていける、経験豊富なベテランライダーであれば、そのポテンシャルの高さを引き出して存分に楽しめるでしょう。
だからと言って、初心者の方が手に負えない、乗りにくいバイクなのかと言うと、そんなことは全くありません。
例え、初めてのバイクがSPEED TWINであったとしても、トライアンフのバイクは基本的に操縦性が素直ですし、何より乗り味に懐の深さがありますから、十分に楽しめるバイクだと思います。
ストリート中心の使い方でも、低速から立ち上がる力強いトルクフルなエンジンのお陰で、街中を元気よく走り抜けられますし、時にはサーキットに持ち込んで、思いっきり全開走行しても楽しめる、相当なポテンシャルを持ったバイクだと思います。
このSPEED TWINが自分の感性にピタッとハマった方は、きっと病みつきになっちゃいますよ!!!