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人助け
大型免許持ってます!恒松です!
先日、加賀が自身の旅先での素敵な出会いについてご紹介していましたが、
私にもバイクに乗っていて、素敵な出会いがあったかと振り返ってみました。
はい、ありました。
対ライダーの話ではないのですが、同じ乗り物好きとして自分もこうした行動をとりたいと、そう思えたエピソードです。
これは私がまだ、トライアンフ東京のスタッフになる前の話。
派遣アルバイトでその日は湘南にいました。
早朝から深夜まで丸一日働き、フラフラになりながらも残り僅かのエネルギーを振り絞ってバイクに乗って帰宅しようと、走り出して5分ほど経過した瞬間。
愛車「ボボボボッボボボッボッボッボッボッ…..プスン…。」
そうです。
ガス欠です。
その時、人生で初めてガス欠を起こしました。
以前、燃料コックをリザーブにしたことをすっかり忘れて走っていたのです。
「やってしまった…。」
当時はまだ学生でお金もなく、格安で保険を選びました。 ホケンハダイジ
契約した当時は理解していなかったのですが、24時間ロードサービスは受けられず、深夜は適応時間外でした。
近くのガソリンスタンドを探すと、24時間営業をしている所が2キロ先にある。
絶望を感じながらも押して歩く事に決め、フラフラの体で車体を押して歩きました。
そうしてようやくついたガソリンスタンド。
しかし、そこでもハプニングが起きます。
手元に500円ほどの小銭しか持っていいなかったことに気付きました。
嫌な予感が的中。
そのガソリンスタンドは小銭不可だったのです。
向かいにコンビニがあったので、そこでお金を下ろせればよかったのですが、私の使っている銀行のATMが不運にも数日間使用できない日だったのです。
完全に立ち往生…。
(※画像はイメージです)
ここまでは、なんとも哀れでついていない男の話です。
しかしこの後素敵な方に出会います。
何か他に帰宅できる策はないかと考え込んでいた私のもとに、ガソリンスタンドの洗車場で洗車をしていた一人の男性が声をかけてきました。
男性「何かお困りですか?」
-事情説明-
男性「そういうことでしたら、ガソリン代出しますのでそれでお帰りください。」
とても情けなかったのですが、今回はそのお言葉に甘えることに…。
後日、お金のお返しとお礼の品を渡したいと、振込先やご住所などを聞くと、
男性「お金もお礼もいらないので、同じように困った人を見つけたときは僕と同じように助けてあげてください。」
そう言い残し、私も必ずそうしますと返したあと、手持ちの500円で缶コーヒーをお渡しして、握手を交わし、互いの安全運転を誓い合った後、男性は車を走り出しました。
情けなさと、ありがたい気持ちと、驚きと、緊張からの安心で、しばらくは放心状態でした。
その後、無事に帰宅することができました。
男性は車が好きで、バイクは乗っていないとのこと。
その日は仕事が休みで地方から何時間も走って湘南の海を見に来たと話していました。
誰かに何か言われたわけでもなく、誰かが見ているわけでもなく、ただ純粋に困っている人を助けよう思い、行動する。
それも赤の他人に。
困っている人を見つけたとき、誰でも助けてあげようと思うことはできるはず。
しかし、実際に声をかけて何かしてあげようと行動を起こすのは、勇気がいるもの。
ただ、一度でも人助けをしたことがあれば誰しも感じるものですが、
直接的な利益が無くても、すがすがしい良い気持ちになります。
自分の行動が役に立ったと思えるだけで、嬉しい気持ちになります。
人助けは、相手のためだけでなく、自分のためにもなる。
その男性もその価値を知っているから助けてくれたのかもしれない。
あくまでこの時はしてもらった側でしたが、人助けの素晴らしさを再認識した日でした。
私もあの日の男性のように、勇気をだして行動していきます。
という、話です。
終わりです。