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【試乗記】TRIUMPH SPEED TRIPLE 1200RR
【試乗記】TRIUMPH SPEED TRIPLE 1200RR
新年あけましておめでというございます。トライアンフ東京の蔡誠司です。
お陰さまで、旧年中はたくさんのTRIUMPHを世に送り出すことが出来ました。
今年もみなさまの楽しいバイクライフの一助となるよう頑張って参ります。
引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
さて、新年最初のレビューですが、トライアンフが誇る唯一無二のスーパーウェポン「SPEED TRIPLE 1200RR」に乗ってみました。
このRRは同じエンジンを積む「SPEED TRIPLE RS」の走りに磨きをかけたモデルで、他に類を見ない新設計のダイナミックフェアリングとセパレートハンドルを装着し、それに合わせてステップ位置もより高く後ろへ変更されています。
これによって、ライディングポジションはかなりの前傾姿勢となりますので、否応にも本気モードにさせてくれます(SS系のバイクに乗るとスイッチ入るのは私だけかなwww)。
このRRは国産SSと同じく、乗っている時には腹圧を入れないと手首や肩に負担(体重)が掛かってしまい疲れてしまいますので、腹筋が弱い方は鍛えたほうがいいですね。
足つきに関しては良い部類ではないかなと個人的には感じます。私の身長は172cmなので両足べったりとは流石に行きませんが、両足の踵が少し浮くぐらいなので、もう少し小柄な方でも、立ちゴケの心配は大丈夫そうです。
想定しているスピードレンジはかなり高いことが伺えるセッティングで、走りだしてすぐに感じるのは前後17インチホイールとは思えないドッシリ感です。
だからと言って回答性が犠牲になっているのかと言えば、全くそのような事はなく、ステップ荷重でスッと向きを変えてくれる特性を持っていて、RSよりハンドリングは鋭い印象です。
基本的な車体構成はRSと同じなのですが、ホイールベースが若干短く(▲6.0mm)なっている事も効いているのでしょうね。
タイヤは標準でピレリのスーパーコルサを履いていますから、しっかり温まればグリップ感も申し分なく、路面に張り付いたままグルンと回る感じでコーナーを曲がってくれます。
ライディングモードは「レイン」「ロード」「スポーツ」「トラック」「ライダー」と選べるのは他のトライアンフでもよくあるのですが、ハッキリとした違いを出しています。
スポーツ以上のモードはトルクカーブは緩やかなまま高回転寄りになっている印象で、低速を多用する街乗りには不向かなと正直なところ思いました。
スタートで回転上げずにクラッチをミートするとECUが状況を読みとってくれて、スロットルを開けずとも少しだけ回転数があがりスタートを補助してくれる優しさがありますが、慣れないと2000回転くらいではエンストするかもしれません。
クラシック系のバーチカルツインを搭載するスラクストンRSは、スポーツモードのまま街乗りも全然こなせますが、この「SPEED TRIPLE 1200RR」での街乗りは、ロードモードが断然おすすめです。
と、ここまであまりポジな面をお伝えしてないので、RRってなんだか乗りにくそうなバイクとの印象を持たれたかもしれません。
でも、このRRは何と言っても走らせてナンボのバイクです!
まずエンジンが最高に良い!グラフの通りトルク特性はかなりフラットなため、スロットルを開ければ、どこまでも続く加速感は最高に気持ち良いですよ~♪
次に足回りが良い!180馬力のハイパワーを受け止めるのに相応しい贅沢な前後オーリンズで、走行モードの切替に合わせて自動で減衰力調整までしてくれる優れもの!!
しかも、ブレーキは前後ブレンボで減速力は言うまでもなく折り紙付き!握った分だけちゃんと効く(実はコレって凄い事なんです!)玄人好みの制動力でとてもコントロールがしやすいブレーキです!!
このRR、機会があればサーキットのような場所で、がっつりと高負荷高荷重がかかる速度域で走らせてみたくなるバイクですね!!
スポーツ走行が大好きな方は病みつきになっちゃうかもしれませんよ^^