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【試乗記】TRIUMPH THRUXTON RS ②

みなさんこんにちは。トライアンフ東京の蔡誠司です。

今回は休みの日を利用して、スラクストンを少し長い時間乗ってみた時の印象をお伝えしたいと思います。

ほんとうは天気が良ければ南房総方面に行きたかったのですが、昼間はあいにくの雨模様。

仕方なく夜の首都高グルリ旅コースとなりましたが、都心から横浜大黒PAから環状線グルグルと、距離にして100キロほど走ってきました。

街中での印象は先日の試乗記に書いた通りなのですが、100キロプラスαの高速巡航などでも走りの気持ちよさは変わりません。

時速100キロは6速3200回転くらいで、そのままスロットルを開けての追い越し加速もスムーズです。

さすがにトップエンドまで回すことは出来ませんが、それでも常識的な速度域の範囲でも、回転が上がるにつれてパワーがモリモリと盛り上がってくる感じは充分に堪能出来ました。

それから気になる燃費に関してですが、タンク容量12リットルなので、ロングツーリングに行かれる方からすると、少し心もとないかもしれません。

でも、高速道路で100キロ巡行している限りでは、1リッターあたり20キロ以上は走れてしまいますから、航続距離は思いのほか長く、決して遠出が苦手なバイクではありません。

なお、スラクストンのライディングモードはレイン、ロード、スポーツの3パターン。

モードの切り替えをした途端、その違いはハッキリと分かります。

例えばですが、スポーツからレインに切り替えると、それまでのパワー感は影を潜めて、低グリップな路面でのコントロール性を高めてくれます。

スラクストンのエンジンは比較的高回転でパワーが盛り上がる特性なのですが、レインモードにするとそのパワーがぐっと抑えられ、誤解を恐れずに言わせてもらえば排気量が1/4くらいになった印象です。

これなら出先で急な雨に見舞われても、神経すり減らすこと無く帰ってこれると思います。

ロードモードは購入したばかりで、まだ、バイクに慣れてない期間に使うのがいいかなと思いました。

いまは大型免許も教習所で取れるので、初めてのバイクが大型という方も珍しくありません。

そして、スラクストンに乗りたくて免許取りました!と仰る方もいらっしゃいます。

国産リッターSSに比べて半分のパワーとはいえ、200キロ程度の軽い車体に100馬力ですから、遅いわけがありません。

だから、自分に乗りこなせるかなぁ?と心配なさる方も多いのも事実です。

でも、モードの切り替えでしっかりパワーを制御してくれますから、何かの拍子にスロットルをガバ開けしてしまっても、慌てることなくコントロールできるので初心者の方でも安心です。

二日目の夜はところどころウエットな路面でしたので、モードをスポーツからロードにして走らせましたが、しなやかな動きの足回りと相まって、タイヤのグリップ感が掴みやすく、とても走らせやすい印象でした。

ただ、足回りは標準のセットアップのままだと少し固めなので、まずは一番柔らかいセッティングから始めて、自分の体型や走り方に合わせて、少しずつ締めていくと良いかもしれません。

このスラクストン、個人的にはかなりのお気に入りバイクとなりました。

次に購入する第一候補のバイクですね。

気高さを感じさせつつも、それでいてフレンドリーな性格、端々の作りの質感が高く、乗り手に優しい懐の深い乗り味、それでいて回すと見せる力強さ。

試乗で感じた印象を素直な一言で表すならば、「ジェントルマン」という言葉がピッタリなバイクで、これは刺さる人には刺さるバイクだなぁと、しみじみ感じました。

 

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